「睡眠時間確保だけ」から「睡眠づくり」への換え活で、自分に合った質の良い快眠ライフ

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2022.11.11
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“睡眠に費やす時間が世界で最も短い”と言われる日本人。それだけに「睡眠時間の確保」に重きを置いている人が多いと思います。
ところが近年では、眠りの「量」だけでなく「質」の向上も求められるようになってきました。このような睡眠の捉え方の変化に伴い、ITやAIなどを使って睡眠を可視化・分析・改善するアイテムやサービス「スリープテック」も注目されているのです。十分寝ているはずなのに疲れが取れないという人は、「睡眠時間確保へのこだわり」から「質の良い睡眠づくり」へ「換え活」してみませんか?

快眠を得るための方法として最近注目されているのが、不眠症の改善などに使われている「睡眠スケジュール法」です。この手法は、まず睡眠を一定期間記録して自分の実際の睡眠時間を出し、それに合わせて、布団に入る時間を調整するというもの。眠くないけど布団に入る、というこれまでの入眠法を見直すやり方です。自分の睡眠の特徴を知ることができれば、質の良い睡眠のための方法もつかみやすくなります。

また、テレビやネットでも注目を集めているスリープテックには、興味深い商品が数多く出ています。そのひとつが、睡眠を記録・管理できるパジャマ。一見、普通のパジャマですが、搭載されたデバイスとアプリをペアリングすることで、眠りの深さやリズムなど睡眠の状態を確認することができる優れものです。

さらに、寝付きが良くないとお悩みの人には、「抱いていると眠くなるぬいぐるみ」がお勧めです。ぬいぐるみの中に人の心臓の鼓動に似た機器が内蔵されていて、その鼓動が心地よい眠りに誘ってくれるのだとか。そして最近では、ウェアラブル端末によって「明晰夢」を生み出すことも可能に。これによって、メンタルヘルスに役立つアイテムが登場し始めるなど、スリープテックはまだまだ未知の可能性を秘めています。

睡眠の質を向上させるためにすぐに実践したいのは、眠りの環境を整えること。例えば、暖色系&絞った光量のライトや、ゆったりとした音を流して「リラックスできる空間を創ること」、それに温度や湿度を調節して「深部体温を下げること」などが快眠を得るコツです。深部体温を下げれば眠りに入りやすくなるため、入浴はぬるめの温度で、寝る直前ではなく90分前がお勧め。こうした、ちょっとした心がけを実践することも、良い眠りを手に入れるための大事なポイントと言えるでしょう。

眠りは、心身の健康に大きく影響します。ぐっすりと眠り体をちゃんと休ませることで健康が維持でき、仕事の効率アップやプライベートの充実も叶えられるのです。最近では、大手企業が社員の睡眠改善に取り組み始めるという動きもあるほどです。

睡眠の常識が大きく変化した今、ただ「睡眠時間を確保できればOK」といった常識はもう昔のこと。そんな古い常識を頭から追い出し、自分に合った方法や環境、最新のスリープテックを上手に活用して、意識的に「良い睡眠づくり」を行いましょう。

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