交通手段を観光列車に換えたら、旅の魅力が2倍

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2022.09.30
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当たり前のことですが、旅には交通手段が必要です。目的地まではできるだけ「早く」「安く」という方もいるでしょう。これに対して、「乗ること自体を目的にした列車」が、今、女性に人気なのはご存知でしたか? これが「観光列車」です。
限られた人たちのための凝った内外装、ゆったりしたシートに包まれ、車窓を流れる景色を眺めながら、ご当地グルメやスイーツを楽しむ・・・そんな特別な時間に魅了され、新幹線から「換え活」する人たちが増えているのです。

たとえば、女友達3人で京都旅行に出かけるとします。通常なら東京駅を新幹線で出発したら、そのまま京都駅まで1本。そこを、新大阪駅で途中下車して、大阪難波駅から観光列車『あをによし』(近畿日本鉄道)に乗り換え、奈良を通って京都まで、約90分で三都を巡る“小さな旅”を追加してみるのです。車内は正倉院宝物にも使われていた天平模様をイメージした色柄で統一されており、乗った瞬間から古都の情緒があふれています。
奈良県産品を使ったスイーツを買ってサロンシートに着席。大阪、奈良、京都の歴史的建造物、世界遺産を見ながら、おしゃべりも弾みます。そんな90分の優雅な旅を楽しんで、運賃は一人1,960円。これなら換えてみる価値がありそうです。
究極のぜいたくを味わいたいという方には、ホテルを超える豪華列車の旅もおすすめです。
宿泊機能を備えたクルーズトレイン『TWILIGHT EXPRESS瑞風』(JR西日本)、『TRAIN SUITE四季島』(JR東日本)、『ななつ星 in 九州』(JR九州)などは、1泊2日一人25~75万円と高額ですが、ラグジュアリーな空間、一流シェフによるコース料理、客室の窓一面に広がる抜群の眺めなど、一生に一度は乗ってみたいと思わせる魅力がいっぱいです。

2022年デビューの注目される観光列車には、『あをによし』の他に愛媛県の魅力を全身で感じられる『伊予灘ものがたり』、西九州の海巡り列車『ふたつ星4047』などもあります。『伊予灘ものがたり』は、「レトロモダンな車内で大切な人と過ごす、上質な非日常空間」がコンセプト。愛媛ならではの食事、伝統工芸、絶景が楽しめます。『ふたつ星4047』は佐賀県と長崎県を結び、内陸ルートと海に面したルート、2つのルートから選べます。
日本一の干満差を誇る有明海、“琴の海”とも称される波の静かな大村湾など変化に富んだ海の車窓と、海がもたらす食を存分に味わえます。(※いずれも要予約)

目的地まで、日本全国それぞれの土地の自然を感じながら、ゆっくり自分らしい過ごし方を楽しむ新しい旅に挑戦してみましょう。さあ、あなたなら、どんな列車に『換え活』しますか?

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